課題を言葉にするときは、原因を決めつけず、まず観察できる事実から始めます。解決策を先に探し始めると、実際には起きていない問題に時間を使ってしまうことがあります。
この記事で分かること
- 解決策から考え始めることで起きる失敗
- 症状と本当の課題の違い
- 課題を1文で定義する方法
- AIへ依頼する前に課題を言語化する重要性
解決策から考え始めると起きる失敗
「ホームページを新しくしたい」「AIを導入したい」のように、手段が先に浮かぶことは自然です。ただし、手段から入ると、その手段が本当に必要かどうかを確認しないまま作業が進みます。
結果として、時間や費用をかけたのに困りごとが変わらなかったり、別の問題に手段を当てはめてしまったりします。
症状と本当の課題の違い
「問い合わせが来ない」「投稿が続かない」といった状態は、症状であって課題そのものではありません。同じ症状でも、原因や必要な対応は事業ごとに異なります。
| 区分 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 症状 | 見えている困りごと | 問い合わせが来ない |
| 課題 | 変えたい状態との差 | 導線を知らせる場所が足りていない |
| 原因 | 課題が起きている理由 | 導線の場所が分かりにくい |
| 制約 | 変えられない・変えにくい条件 | 予算や作業時間が限られている |
症状、課題、原因、制約を分けて書くと、解決策を選ぶ前に「何を変えるべきか」を確認できます。
課題を1文で定義する方法
困っている状態を具体的にするには、誰が、いつ、どの場面で止まっているのかを書き出します。
- 誰が困っているかを書く完了
- いつ、どの場面で困っているかを書く未完了
- 今の状態を一文で書く未完了
- 変えたい状態を一文で書く未完了
1. 誰が
2. いつ・どこで
3. 何に困っているか(今の状態)
4. どうなれば良いか(変えたい状態)
理想を大きく掲げる前に、次の仕事で確かめられる小さな変化を決めます。「売上を伸ばしたい」ではなく、「今週の問い合わせを1件増やしたい」のように、確認できる単位まで具体化します。
AIへ依頼する前に課題を言語化する
ChatGPTなどのAIへ相談するときも、症状だけを伝えると、的外れな提案が返ってくることがあります。「誰が、何に困っていて、何が分かれば次に進めるか」を先に言葉にしてから依頼すると、必要な情報を得やすくなります。
小さな事業での実践例
たとえば「Instagramの投稿が続かない」という相談は、症状です。課題を分けて考えると、「投稿を作る作業が毎回ゼロから始まっている」ことが本当の課題かもしれません。原因は「テーマや写真の準備が決まっていない」こと、制約は「投稿にかけられる時間が限られている」ことです。ここまで分けてから、解決策(投稿の型を作る、テーマを絞るなど)を検討します。
よくある失敗
- 解決策から考え始め、課題を確認しないまま作業を進める
- 症状と課題を混同し、症状を消すことだけを目指してしまう
- 原因を決めつけて、確認する前に対応を始めてしまう
- 理想が大きすぎて、次の仕事で確かめられる変化まで具体化できない
今日から行う最初の一歩
今気になっている困りごとを一つ選び、「誰が」「いつ・どこで」「何に困っているか」「どうなれば良いか」の4点を書き出します。解決策を考えるのは、その後で構いません。
まとめ
- 解決策より先に、困っている状態を言葉にする
- 症状、課題、原因、制約を分けて考えると、必要な対応が見えやすくなる
- 課題は「誰が・いつ・どこで・何に困っているか」を一文で定義する
- AIへ依頼する前にも、目的と確認したい結果を言葉にしておく
言葉にした課題をどう小さく試すかは、小さく試せる単位に分けて、進め方を設計するでも紹介しています。
現在地から、次の一歩へ
このSTEPで学べること
- AIとChatGPTの基本操作
- できること・できないことと安全な使い方
- 回答の確認方法
- 業務の書き出しと最低限のDrive整理
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