この記事で分かること
Instagramがあれば、ホームページはいらない。以前は、私たちもそう考えていました。
Instagramなら無料で始められますし、写真を投稿すれば、お店の雰囲気や商品も伝えられます。実際、小さなお店にとってInstagramは、とても使いやすい発信手段です。
ただ、運営を続ける中で分かったのは、Instagramとホームページは、似ているようで役割が違うということでした。
Instagramは「出会う場所」
Instagramは、新しいお客様に見つけてもらう場所として優れています。例えば、次のような使い方ができます。
- 商品写真を見てもらう
- お店の雰囲気を伝える
- 新商品や営業情報を知らせる
- 日々の様子を発信する
- お客様と交流する
投稿が誰かのおすすめ欄に表示されれば、まだお店を知らない人にも届きます。そのため、Instagramはお客様との最初の接点を作るのが得意です。
一方で、過去の投稿は時間が経つと見つけにくくなります。大切な情報を書いていても、新しい投稿に埋もれてしまいます。
ホームページは「確認する場所」
ホームページは、お店について詳しく知りたい人が確認する場所です。例えば、次の情報を決まった場所に整理して掲載できます。
- どんなお店なのか
- どんな商品があるのか
- どこで購入できるのか
- 営業時間やアクセス
- 商品へのこだわり
- よくある質問
- 問い合わせ方法
Instagramを見て興味を持った人が、購入や来店を考えたとき、「このお店は信頼できそうか」「自分が探している商品はあるか」「どこで買えばいいのか」を確認する場所がホームページです。
Instagramだけでは情報が探しにくい
Instagramでは、情報が投稿順に並びます。そのため、商品一覧、価格、配送方法、お店の歴史、よくある質問などを調べようとすると、過去の投稿を何件も探さなければなりません。
ハイライトを使って整理する方法もありますが、掲載できる情報量や見せ方には限界があります。ホームページなら、情報を目的ごとに分けられます。
トップページ
├── 商品
├── ギフト
├── お店について
├── アクセス
└── よくある質問
このように整理されていれば、初めてのお客様でも必要な情報にたどり着きやすくなります。
Google検索から見つけてもらえる
ホームページを持つもう一つの理由は、Google検索から見つけてもらえる可能性があることです。
例えば、お客様が「飛騨高山 お土産」「高山 餅」「切り餅 お取り寄せ」「餅 ギフト」と検索したとき、ホームページが検索結果に表示されれば、お店を知らない人にも見つけてもらえます。
Instagramの投稿が検索結果に出ることもありますが、商品情報やお店の情報を整理して伝える点では、ホームページの方が向いています。検索から訪れる人は、すでに商品やお店を探している可能性があります。そのため、購入や来店にもつながりやすい大切な入口になります。
お店の情報を自分たちで管理できる
InstagramなどのSNSは、サービスを借りて発信する場所です。運営会社の仕様変更によって、投稿の表示方法や届きやすさが変わったり、機能が使えなくなったり、アカウントにログインできなくなったりする可能性もあります。
ホームページもサーバーやサービスを利用しますが、独自ドメインを使って運営すれば、自分たちの情報を蓄積する場所として育てられます。SNSだけに依存せず、お店の情報を残しておく拠点を持つことは、長く事業を続けるうえで大きな安心になります。
独自ドメインは、ホームページだけでなく問い合わせ用のメールにも使えます。まず独自ドメインメールの作り方と、サーバー付属メール・Google Workspaceの選び方で、メールをどの方法で用意するか整理できます。
そのうえで、メールに加えて連絡先・事業資料・カレンダーもまとめて管理するか判断したい場合は、Google Workspaceが必要かで、無料のGoogleアカウントとの違いを確認できます。
山田もち店でもホームページを作った
私たちが運営に関わっている山田もち店でも、Instagramやオンラインショップだけでなく、公式ホームページを作りました。
ホームページでは、山田もち店がどんなお店なのか、どんな思いで商品を作っているのか、商品の種類、ギフト、朝市での販売、通販への案内などを整理しています。
ホームページを作る前は、商品やお店について説明するたびに、その都度文章を考えていました。ホームページを作ったことで、「まずはこちらを見てください」と案内できる場所ができました。営業資料や応募資料、Instagramの投稿を作るときにも、ホームページに整理した情報を再利用できます。
最初から大きなサイトは必要ない
ホームページが必要だからといって、最初から何十ページも作る必要はありません。小さなお店なら、まずは次の内容だけでも十分です。
- トップページ
- 商品・サービス
- お店について
- アクセス・購入方法
- 問い合わせ
この5つがあれば、基本的な情報を伝えられます。記事や詳しいページは、運営を続けながら少しずつ追加していけば問題ありません。
ホームページを作る前に考えたいこと
すぐに制作を始める前に、まず以下を整理すると進めやすくなります。
- 誰に見てほしいか
- 一番伝えたいことは何か
- お客様に取ってほしい行動
- Instagramとの役割分担
- 定期的に更新できる範囲
例えば、商品の購入が目的なら、通販ページへの導線が重要です。実店舗への来店が目的なら、住所、営業時間、地図を分かりやすく掲載する必要があります。
ホームページを作ること自体ではなく、見た人に次に何をしてほしいのかを決めることが大切です。
整理の進め方は、ホームページを作る前に整理したいブランドの軸でも確認できます。
Instagramかホームページかではない
Instagramとホームページは、どちらか一つを選ぶものではありません。それぞれの得意なことを組み合わせます。
Instagram
新しい人に見つけてもらう
↓
ホームページ
お店や商品を詳しく知ってもらう
↓
通販・来店・問い合わせ
行動につなげる
この流れを作ることで、発信した内容が購入や来店につながりやすくなります。
作ると決めた人へ:方法と費用を比べる
ホームページの必要性が分かっても、作り方は一つではありません。自分で更新したいのか、初期費用を抑えたいのか、制作を任せたいのかで、向く方法は変わります。
| 方法 | 費用の考え方 | 更新のしやすさ | 難易度 | 向く人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 自作サービス | 月額・年額料金を中心に、小さく始めやすい | 管理画面から自分で更新しやすい | 低〜中 | まず必要な情報を早く公開したい人 | 細かな構成や機能を自由に作り込みたい人 |
| WordPress | サーバー・ドメイン・テーマ・保守の費用を確認する | 慣れれば自分で育てやすい | 中 | 記事やページを継続して増やしたい人 | 更新・バックアップ・安全管理を自分で担いたくない人 |
| 制作会社への依頼 | 制作範囲と保守内容により見積もりが変わる | 更新方法は契約内容による | 低(依頼側) | 設計や制作を専門家と進めたい人 | 予算を抑え、すべて自分のペースで変更したい人 |
自作サービスが向く場合
必要なページが少なく、まず公開して自分で更新したい場合に向きます。料金だけでなく、独自ドメインの利用、問い合わせ機能、データの移行方法も確認しておくと安心です。
WordPressが向く場合
記事や事例を継続して増やし、自分のサイトとして育てたい場合に向きます。サーバー契約だけでなく、更新、バックアップ、安全管理を続けられるかも判断材料です。
WordPressを選ぶ場合も、サーバーに一つの正解があるわけではありません。契約期間、更新費用、サポート内容を同じ基準で比べ、自分の運用方法に合うものを選びます。
WordPressサーバーの選び方では、申込画面を開いたときに確認する項目を、契約前チェックリストまで含めて整理しています。
制作会社への依頼が向く場合
事業の整理や構成づくりから相談したい場合、社内で制作時間を確保しにくい場合に向きます。初期費用だけでなく、公開後の修正範囲、保守費用、データやドメインの管理者を契約前に確認します。
公開後の運用項目は、ホームページ公開後に確認したいことにまとめています。
まとめ
小さなお店でも、ホームページを持つ意味はあります。Instagramは、日々の発信や新しいお客様との出会いに向いています。ホームページは、お店の情報を整理し、信頼してもらい、購入や来店につなげる場所です。
最初から完璧なサイトを作る必要はありません。まずは必要な情報を小さくまとめ、事業と一緒に育てていけば十分です。ホームページを作る前には、デザインより先に、誰に、何を伝え、どんな行動につなげたいかを整理するところから始めてみてください。
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